2014年 10月号 トップアングル
  •  「原子力発電所は危険だ!」と言う方はたくさんいる。しかし正確には、原子力発電所が事故をおこした時、それによる放射性物質が発する放射線のもたらす、人体への悪影響の危険を心配するべきであって、原子力発電所=危険 と言う考え方は客観性にかけると思う。事実、現時点でわかっていることは、福島第一原発は地震で事故が起きたのではなく、津波による電源喪失が核格納容器などの冷却不能をまねき、起こったものである。

     これから安定的に電力をさせることは、安全の為の絶対条件である。それには原発を再稼動は欠かせないのではないか?今後も核の技術を維持する為にも、貿易赤字解消の為にも、電気代が高騰しないようにする為にも、再生エネルギー発電の技術開発の為の資金を、電力会社に支出させる為にも、原子力発電所の再稼動は必要なのである。

     一面で「政治の目的は安心、安全と繁栄である。当たり前の事であるが、安心と安全が両立しないというのが、今月号のポイントなので、読み進める上で覚えておいて欲しい。」とした。安全と繁栄には理論上、原子力発電所は再稼動するのが正しいとあえて断言してもいい。そしてそれは「客観的には正しい」と思う。

    しかしである。政治の目的に「日本国民の安心」が含まれるなら、原発は好ましくない。そして客観的には原発再稼動は正しいと思っても、もし我が家の隣に原子力発電所が稼動するとしたらと、主観的考えたらどうだろうか?

     現在の福島県の避難地域の放射線レベルは、怖がる必要がないと「客観的」に思う。再稼動したほうが良いと「理論的」に思う。

     しかし原発再稼動が「主観的」問題で、自分に子や孫がいて「情緒的」に生きていたら果たしてその「客観と理論」をすんなりと、受け入れられるであろうか?絶対に無理である。原発の再稼動は必用な事はわかっても、主観的立場にいる方々に情緒的に安心できるような理論、つまり説明を尽くさなければ、原発の再稼動はするべきではない。中には「何でもかんでも反対!!!」と言う人間もいて、またそういう者に限って声が大きい。

     しかし日本人は賢く、また情緒的であるが社会性が高く秩序を重んじる国民である。福島第一原発で発電した電気は東京等関東地方が消費していた電力である。この恩恵を受けた者が、今もなお被害にあっている方々に目を向けるという主観がもてなければ、原発再稼動の地域の方々が客観的に考える事など期待できる事ではない。

     電力会社と政府には、何度はねつけられようとも、「情緒的に理論が受け入れられるまで」何度でも説明を尽くした上で、原発の再稼動を行ってもらいたい。

初めての方へ 記事をご覧になる前に是非一度、ご一読下さい。

2014年10月
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